『エイリアン2』
ゲオレンタル。スーパー名作の続編。これもやっぱりスーパー名作。キャメロン映画。前作で探索した惑星が、実は植民先になっていて、70〜80家族が移り住んでいた。で、会社の指示で奥地を探検し、結果、植民施設がエイリアンの巣窟に。そこへ派遣される宇宙海兵隊員とリプリーたち。エイリアンの巣へと作り替えられた植民施設ではでにドンパチやるのだ。前作が SFスリラー(ホラー)であったが、ジャンルを変えてSFミリタリーアクションに。それが1作目より面白い2作目となった理由だと思っている。ジャンルが違えば物差しも違うので「より面白い」が可能ではないか。(厳密に言うなら1作目とは異なる面白さの2作目、だが)
本作でクイーンが登場する。これによりエイリアンの生態に広がりができた。物語的には、死んだ娘の代わりにニュートを得る、クイーンとの女同士の戦い、今度のアンドロイドは下半身がちぎれて象徴的に去勢された「いい奴」、パパママ娘の核家族の形成(回復)という、わりと伝統的=保守的な型に回帰する。
今回見ていて気付いたのはハドソンが、わりとギークっぽく、コンピューターの専門家として位置付けられていること。特別編(プラス40分ぐらいになってる)でたぶん付け加えられたシーンで。
個人的には、BRデジタルリマスターを高画質のモニタで見ると、特撮がくっきり特撮だと分かってしまい、ちょっとしょんぼりである。私の『エイリアン2』体験は、地上波の映画番組で放映されたものをVHSのテープに録画し、それを何度も見た、ということで、記憶の中の映像は、海兵隊員がつけていたカメラの映像に負けずに粗いものだった。クリアにすれば映画の価値が上がる、というのはつねに言えることではないと思う。