ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『囚われた国家』

宇宙人に支配されている地球。体制側はエイリアンと結託し、代理として統治している。植民者の出先機関としての現地国家。主人公は、反体制運動の指導者だったが行方不明(死亡説もある) の弟。反政府=反エイリアン活動をしている連中は、地下に潜りながら、地上では暗号を使った情報共有をし、反撃を機会を虎視眈々と狙う。全体主義国家での反体制運動っていうのは、小説やら映画でよく描かれて、これもその系譜にある。メッセージが意外とアナクロな感じでやり取りされているのは、どこか『1984年』ぽさはある。で、その反体制運動に携わるものは、自分たちが責任をもって行動できる範囲というのが厳密に決められていて、誰がどんな意図をもって自分たちをコマとして動かしているのか、は実はよくわからない。組織とそして自分を守るためでもある。三部作らしいので、続編にとてもても期待したいのだが、コロナ禍と公開が衝突し、興行的には苦戦したという話も聞いたので、正直どうなるのだろう。エイリアンの「圧倒的強さ」は実はまだ見えてきていなくて、ポスターやトレイラーで出ている「二足歩行のロボット」(立ったままだが)も、ただ画面に映っているだけ。本作は本作でよいのだが、続編があればこのへんを活用してもらいたい。

囚われた国家(字幕版)

囚われた国家(字幕版)

  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: Prime Video