『JM』
ゲオレンタル100円。アマプラにはない。クッソ名作。1995年の映画。キアヌ・リーヴスと北野武が出ていて、サイバーパンクの生みの親、ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニィ」が原作。
頭に埋め込まれたチップにデータを保存して、目的地に運ぶ運び屋(クーリエ)のジョニィ。ある時、ヤバいブツを頭にいれる。(160Gメモリを増強しても足りない320G、というヤバさなのだが、時代を感じる)NASという神経系の病気の治療法データだ。情報漏洩を止めたい製薬会社とその手先のヤクザや、荒廃したダウンタウンに住まうロー・テク軍団やら、ジョニィの頭の争奪戦が始まる。
見どころばかり。見どころしかない! 『マトリックス』の前日譚ともいえる。VRヘッドセットにグローブつけての操作はかっこいいし、最後にはアバターとなってシステムと戦うっていうのも、サイバースペース観の進化が1作品中で見られる。十字架に並べられたテレビや、サイボーグ・イルカ、似非イエスキリスト、橋の上に住む連中、などなど。何度みても面白いなあ…としみじみしてしまった。『JM』から『マトリックス』を続けてみると、サイバースペース/VR系SFの流れが分かるし、作品をブリッジしているのがキアヌ・リーヴスというのもまた面白い。