ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『焼肉ドラゴン』

鄭義信の戯曲が原作。場面転換なしの脚本を容易に想像できる。もとの芝居を見たかったのだが、時間的に最近は芝居を見れないので(しょうがなく)映画をDVDで見た。大阪。朝鮮系の不法移住集落、の焼肉屋ドラゴン。片腕の店主と妻、3人の娘と1人の息子。それぞれの娘の恋人・婚約者。それに常連の客。狭い店内に人が出たり入ったりして話が進む。この辺はまさに芝居の脚本。人の出入りで物語の情報格差をつける。民族、移民、差別。朝鮮人として日本で生きていくことがどういうことなのか。娘はそれぞれ恋人を連れて、韓国、北朝鮮(帰国事業)、日本にちりじりになる。そして焼肉屋も退去を迫られる。舞台では誰をキャスティングしたのかわからないが、映画では女優陣が豪華すぎて、物語のメッセージとぶつかり合っている気がする。舞台の女優と映画の女優は重なることもあるが、違うことも多く、映画に向いている女優を使ったからといって、舞台の作品の映画版がうまくいくわけではない。そりゃそうだ。

焼肉ドラゴン [DVD]

焼肉ドラゴン [DVD]

  • 発売日: 2018/12/07
  • メディア: DVD