ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『西部戦線1953』

 アマプラ。韓国映画朝鮮戦争。極秘資料を紛失した韓国の兵士と、それを見つけた北朝鮮の戦車の狙撃手。それをよこせよこさないのすったもんだの珍道中。シリアスに始まるが、すぐにコメディになり、韓国兵士と北朝鮮兵士それぞれが、相手への無理解から理解(共感)へと変化していく様子をたどる。やっぱり笑わせに来ているのか、どう考えてもアニメにしか見えないドタバタも多い。(特に米軍戦闘機と戦車のドッグファイト?) しかしやはりというか当然に、結末はシリアスで、それも戦闘行為からもたらされる。このシリアスとコメディのごったに、ちぐはぐさは、いっそどっかの段階で2人とも死んでしまっていて、その後はすべて壮大な夢だったのではないか、と思い込みたくなる。エンディングはそんな解釈を誘発する。以前から言っているが、韓国のジャンルごったに感、シリアスとコメディが同居してしまうのは、好きならばいいが、気になる人には物語に没入する阻害因子でしかないだろう。半世紀ほど前の、まだ終戦を迎えていない同胞同士の戦争(内戦)をコメディ交えて表象する、というのは韓国人の朝鮮戦争の捉え方と関係しているのか。

西部戦線1953(字幕版)

西部戦線1953(字幕版)

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