ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『グエムル 漢江の怪物』

アマプラ。ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホも出てる。漢江のほとりで食品店を家族で営むカンドゥ。突如として川から姿を現した怪物に、一人娘のヒョンソが連れて行かれてしまう。カンドゥは父、弟、妹と協力して、携帯電話の着信を手がかりに娘を救出に向かう。カンドゥは、はっきりいってポンコツ。居眠りばかりして店番もロクにできない。客からスルメを注文されても、足を一本勝手に食べて喧嘩する始末。店をいっしょにやっている父は、それでもカンドゥは立派な息子だと信じている(長男だからだ)。弟は、なんとか大学を出るも、学生運動のデモに参加して火炎瓶ばかり投げていた。今は酒+失業。妹はアーチェリーの韓国代表選手。国の期待を一身に背負って勝負するが、肝心なところを決めきれない。唯一のしっかりものが娘のヒョンソという始末。娘の、一家の危機に家族は集結・団結するのだが…どこかポンコツなのだ。コメディ要素もあり。そもそもグエムルは米軍が川に不法投棄された薬品が原因だと仄めかされる。また、英題はThe Hostで「宿主」とでもなるか。怪物に接触した一家は、伝染病・感染症のホストとして病院に隔離される。怪物は生物的にはミクロな恐怖よりも、マクロな恐怖として迫ってくるのだが、政府の対応におけるこの照準のズレも(今となっては)面白い。何度か見たが、見るたびに何かの発見がある。スルメのような映画。

 

グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

グエムル-漢江の怪物-(字幕版)

  • 発売日: 2015/04/02
  • メディア: Prime Video