ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『テネット』

鬼滅の刃』公開前に観にいった。平日かつ地元イオン映画館なので、すっかすかだった。(それなりに人気作だと聞いていたが)

おもしろい! 時間逆行スパイ SFなんだが、設定やらなにやらをあまり深く考えるものでもない。きちんと考えるには観る回数が足りないし、誰かどこかできちんと考察している気がする(それともきちんとした考察にそもそも耐えられないかも?)。とにかく順行と逆光が同時に画面上に存在しドンパチやるというアイディアと、それを実際に映像として撮影し成立させた、というのがおもしろい。映像を撮る・見せることの原初的な楽しさ。スマホやらタブレットやらを始めてテニしたとき、撮影機能に逆再生があることに気が付き、ためにしとってみた…なんてことはないだろうか。ちょっとした実験を壮大な物語にする。どのくらい壮大か? ジャンボジェット機1機をまるごとぶっ壊すくらいに壮大に。監督のノーランにとって、時間、あるいはメディア(表現手段)としての映画が、自身の映画のテーマである、というのはすでに複数の人が指摘している(私が聞いたのはライムスター宇多丸のアトロクで)。だから「映画についての映画」というふうに考えてみれば、そこまで「クソ」って思わないのではないか? 逆行装置を発見してからは、前半のあれはおそらく後半のこれで、っていうのはだいたい検討はつく。が、検討がつくからといって楽しめないわけじゃない。だいたい、私たちはハッピーなエンディングをなかば予言しながら、物語を楽しむのだ。作品が終わった未来から、私たちは逆行してきているのかも?

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