ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『ジェーン・ドウの解剖』

ジェーン・ドウとは英語で「名無しの権平」を意味するジョン・ドウの女性形。

アメリカの民間(?)検死場。事件が疑われる遺体が保安官によって運ばれてくる。ベテランの検死官の父とその見習い中の息子。父主導で手際絵よく遺体を解剖しては、死亡の原因を推定していく。そんな2人のもとに不可解な女性の遺体=ジェーン・ドウが運ばれてくる。死因不明、ありえない鮮度、虐待を疑われる外傷、宗教儀式を連想させる傷…。解剖が佳境に入ると、嵐に襲われ建物は停電し、そして動くはずのないものが動き出す。

怖い。圧倒的に怖い。場所が怖い。雰囲気が怖い。ジェーン・ドウの招待も怖い。でもスプラッター描写(ゴア)はあまりなく、間接的に怖い。死体は死体で、それを分解していくのも、ある種、機械的な作業(メカニカルな手つき)で、分解されたもの自体には怖さは感じないのだが、部分がもつ意味が物語として統合された時にぐっと怖くなる。

ジェーン・ドウの解剖(字幕版)

ジェーン・ドウの解剖(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/04
  • メディア: Prime Video