『アンダー・ウォーター』
深海の発電所・研究施設を突如襲う謎の生命体。工場プラントのほとんどは使用不能でメルトダウンも近い。生き残った数名のスタッフが装備をかき集め、脱出ポッドを求めて移動する。『エイリアン』（リドリー・スコットの）＋深海。それ以上でも、それ以下でもない。私は『エイリアン』が本当に好きで、だから『エイリアン』を超える映画をずっと探し求めている。本作はもしかして『エイリアン』超えるかと思って期待していたのだが、最初から最後まで『エイリアン』の枠内でしかなく、ということは最初に『エイリアン』を生み出した『エイリアン』の勝ち、となる。『エイリアン』を超える映画は、『エイリアン』的でありながら『エイリアン』以上をやらなければならないので、非常に難しい。本作についていえば、よくできている。深海の発電プラント、宇宙服を着てのアクション、深海ならではの視界の狭さや、それを活かした何に襲われているかわからない恐怖。よくできているのだが、それだけに惜しい…。クリーチャーはクトゥルフらしいのだが、残念なことにクトゥルフの民ではない私にはポイントとならず。
主演は『パニック・ルーム』の女の子役。大きくなった。
『アンダー・ザ・ウォーター』という全く別の映画もあるからややこしい。
