ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『シロメ』

『カルト』が面白かったので、同じ白石晃士監督の映画をアマプラでdigっていたら辿り着いた。2010年の映画。主演はももいろクローバーだがこの時は6人いる。ある廃校にいるシロメに「シロメ様、シロメ様」と願いとすると叶えてくれるらしい。武道館ライブ(たしか)をお願いしにももクロは廃校へ向かう。これも『カルト』同様、番組の収録の体をした擬似ドキュメンタリー(モキュメンタリー)映画である。しかしそれにしてはももクロ6人の演技には鬼気迫るものがあるなあ、と思って見ていたら、エンディングでオフショットの「どっきり大成功」的なシーンが入っていてようやく事態を理解する。撮る方はモキュメンタリーと知って壮大な準備をしていたのだが、ももクロは「テレビのロケ」としてしか知らされていなかったのだ。そりゃあリアルな反応が得られるが、これってどうなの? という疑問は見て以来ずっとついてまわる。映画というよりもドッキリではないか。フィクションの中でこそ成立する本物らしさ(リアルさ)があり、それを撮影手法で構築しようとするのがモキュメンタリーであるとしたら、しかしこの作品はそれに当てはまるのだろうか…。

 

シロメ

シロメ

  • メディア: Prime Video