ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『1917 命をかけた伝令』

 アマプラ。第一次世界大戦。欧州の塹壕戦。ドイツ軍の撤退を受けて一斉攻撃を仕掛ける。その直前に、撤退が罠であると判明。攻撃態勢にはっている部隊に将軍による停止命令を伝達する2名の伝令。塹壕を進み、広い野原を進み、爆撃と銃撃を避けて走る。「ワンカット」ものとしてプッシュされていた。実際には完全なワンカットではないが、かなりの長時間の長回しの撮影と、つなぐにしても極力シームレスなつなぎ方になっている。映像的・演出的な特徴。この撮影法に慣れてくると、どこかで体験したことある感じだなあとデジャブ感。どこだろう、なにだろうと思ったら、FPSやってる感覚。主人公のスコフィールドにくっついて、自分=カメラ視点でいっしょに伝令しているかのように世界に没入している。伝令そのものは大変な意義があるが、戦闘もっといえば戦争そのものは前線が前後に移動するのみの膠着状態で意味がない。国家の総力戦の無意味さが際立つ。第一次世界大戦もの映画だと『西部戦線異状なし』も名作だが、これも間違いなく名作。

1917 命をかけた伝令 (字幕版)

1917 命をかけた伝令 (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Prime Video