『スプライス』
アマプラ。マッド印の科学者夫婦が、人間の胚をベースに新種の生物を生み出す。夫婦は子供を作るか作らないか、という話をしていたところなので、最初に妻が次に夫がその生物をドレンと名づけ「子供」であるかのように育て始める。夫は頑なに「ペット」と呼んでいても、だんだんと虐待めいてくる妻からの振る舞いにドレンへの憐憫を隠さない。だいたいそもそも、遺伝子改変した生き物を、おそらく人工子宮で生み出し、新薬の開発に応用する、という冒頭で、生み出される生き物が、パンチありすぎる。巨大な芋虫が2匹。ぱかっと割れて中から触手が出ては、互いにコミュニケーションをとる。それを企業の記者会見でどうどうと公表っていうのが、趣味悪すぎてすごい。話としては良くある話なのだが、夫婦とドレンとの関係が時間とともに変化するところは面白い。
