ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『マトリックス レボリューションズ』

 ゲオのレンタル。2作目と一緒に借りた3作目。こみいった三部作は一度に借りてみるのがお薦め。昏睡状態のネオは現実世界とマトリックスの世界の間に閉じ込められていた。危機を感じたモーフィアスとトリニティは預言者ラクルに助けを求め、セラフと一緒にメロビンジアンに迫る。無事、現実世界に戻ってきたものの、状況は良くない。ザイオンに迫りくる機械の大群。EMPの暴発により失われた船。EMPの暴発に関わったのではないかという疑惑のクルー(ベイン)。ネオはマシーン・シティに行くと言い、ロゴス号にトリニティと一緒に乗り組む。モーフィアスたちは残ったハンマー号に乗って、ザイオンに戻り、EMPを使って敵の進行を食い止めようとする。目覚めたベインにはエージェント・スミスが侵入していて、ネオとトリニティに襲い掛かる。辛くも撃退するが、ネオは両目を失う。一方、ザイオンは外壁を破られ、大量のセンチネルの侵入を許す。触手を伸ばし、まるで生物のように攻撃をするセンチネルを、ミフネ船長らがパワードスーツを操り撃ち落とす。しかし劣勢である。倒れるミフネ! 滑り込むハンマー号とEMP攻撃。一度は撃退するも、ザイオン自体の防御装置も破壊され、無防備な状態に。再び迫るセンチネル。もうだめだ、と言うときに、マシーン・シティにたどり着いたネオはアーキテクトと取引をする。スミスは制御できない力をもち、マトリックスのみならず機械の世界も破壊するだろう。自分ならそれを止められる。止める代わりに平和をくれ、とネオは言う。アーキテクトこの取引を飲み、ネオをマトリックスに接続する。高層ビルに囲まれた雨の降る道路で、ネオとスミスの最後の戦いが始まる。…と力を入れてあらすじを書いたのは、話が複雑だから。「目的はなんだ」がひたすら問われる。プログラムには目的がある。因果関係もある。それに対して人間には生きる目的があるのだろうか? と繰り返し問われる。プログラム的な因果関係に解消できないものを生きる目的とすればいいのか。救世主ネオの存在は、アーキテクトにとっては、マトリックスというシステムを維持するための必要なコスト(アノマリー)なのだろう。なんだって一定以上、動かすと、バグやら不具合やら出てくる。体の細胞だって複製ミスは出てくる。その都度、やり直しをしてきたわけで、今回はその6度目なのだ。ところが、ここにきて救世主ネオは、前任者たちとは違う選択をした。これがマトリックスというシステムにとって良いことなのか悪いことなのか。機械の世界は、人間を支配している。ザイオンに集う目覚めた人間たちは、機械と敵対している。最初はそのように思ったが、実はザイオンという反乱の街もまた、機械の計画の枠内ではないのか。システムの一部、というか。やっぱりロマンスは退屈でアクションは切れが良い。セラフかっこいいな。ミフネのロボット戦闘もかっこいいが、これを仮想現実世界が売りのマトリックス映画という枠で評価していいもんなのかは悩む。『宇宙の戦士』というかいやいや『エイリアン2』というか、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』というか。今回『リローデッド』と『レボリューションズ』を連続で、メモとりながら、丁寧に見たのだが、丁寧にみるとけっこうおもしろかった。

マトリックス レボリューションズ (字幕版)

マトリックス レボリューションズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video