ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『エンド・オブ・ウォッチ』

アマプラ。ロサンゼルス市警全面協力の制服警官バディもの。ロサンゼルスの治安の悪い街(ってざっくりしているが、南のほうだ)で、パトカーに乗ってパトロールしている2人テイラーとザヴァラ。ザヴァラはメキシコ系でスペイン語も話せる。この2人のコンビが、不審車両追跡したり、火事から子供を救ったり、911通報に駆けつけたりとパトロール任務をする。テイラーは手持ちカメラや隠しカメラを用意し、ときに監視カメラの映像も混ざるので、ちょっとモキュメンタリー風。どっちかといえば「警察24時」っぽい。ただし日本のそれとは数百倍、危険度が違う。中でもメキシコ系の麻薬カルテルのアジトを偶然にも見つけてしまった時は、『ボーダーライン』の冒頭並みのヤバさがある。(ほんとにメキシコ系カルテルってあんな残虐なことやんのか)刑事もの映画と違うのは、刑事は何かの事件を調べ、解決し、また日常に戻ってくる、というある種の冒険やイニシエーション的な構造をとるのだが、制服警官パトロールものは、それがずっと日常ということだ。とにかく印象的なのはパトロール中の車内カメラで捉えられた、アホみたいな2人の雑談。私たちにとって非日常でも彼らにとっては日常なのだ。誰かと思えばテイラーは『ドニー・ダーコ』の不眠高校生じゃないか。でっかくなったな。(刑事もの映画で、事件の異常性に触れたために日常に回帰できなくなってしまう、という逸脱パターンもあり、代表例はもちろん『セブン』である)。

エンド・オブ・ウォッチ(字幕版)

エンド・オブ・ウォッチ(字幕版)

  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Prime Video