ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『孤狼の血』

 役所広司松坂桃李の警察/ヤクザ映画。なんで「/」が入るかというと「立派な警察はヤクザと見分けがつかない」(という法則)にのっとっているから。暴力的としか形容できないベテラン刑事(役所)の捜査に反発しながらもついていく大卒の新任刑事(松坂)。ウェルメイドなバディもの。北野武ほど閉塞はしていない。かといって、明るいエンディングが待っているわけでもないけれど。刑事/ヤクザと暴力成分を摂取したくなったときにちょうど良い。役所広司の体(178センチ)を生かしたもったり・ずっしりしたヤクザまがいの刑事のバイオレンス、人情深さとユーモアは、味が出ている。他方、松坂桃李を相方にしたことは、もちろんシュっとしたイケメンなのは画面にいるだけで良いっちゃ良いのだが、作品全体からにじむ泥臭さとどこまで相性がよいのかは、考えどころ。

孤狼の血

孤狼の血

  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: Prime Video