ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

書ける、書けるぞ――田丸雅智『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』(キノブックス)

(本文467文字)

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座


サクッと読める。大事なのはこのハウツーに従って自分で書いてみるかどうか。

短いことに加えてショートショートの3要素は「新鮮なアイディア」「完全なすじがき」「意外な結末」だそうだ。筆者は「新鮮なアイディア」をどうやれば生み出せるのか、かなりシステマティックな方法論を展開している。それがどういうものかは本書を手に取ってもらいたい。が、かなりいいぞ! もちろん「楽に」というわけではない。頭の体操、思考の訓練であり、負荷はかかる。でも、生みの苦しみがあるから喜びもある。筆者は「超ショートショート」と、さらに短い、アイディアだけを切り出したものを提案。そうすることで、小説に必要とされる描写、セリフ等を根こそぎカット。書くことへのハードルをものすごく下げる。

筆者が「ショートショート作家」という肩書にこだわるのも、なるほどと思える。ショートショート潜在的読者の多さ(星新一は読んだことある!)。書くことから読むことへの橋渡し。現在では、ネット小説プラットフォームがあり、短編単位で電子出版できるので、かつて以上に商業化も容易なのではないか?