ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『インフィニ』

アマプラ。映画。最果ての資源衛星が音信不通に。回収部隊が向かうが、凶暴化した生き残りに襲われる。どうやら現地にいた生き物に寄生・汚染されている様子。そいつはなんだ? どうやって地球に帰る? 雰囲気はよかったのだが、謎エイリアンがやっぱり謎だったのと、最後の解釈はオープンな感じで、とはいえ全体的に謎だったので、解釈の多様性を楽しむというよりも、もっと謎になった感じだった。

 

INFINI/インフィニ(字幕版)

INFINI/インフィニ(字幕版)

  • ダニエル・マクファーソン
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『トゥモロー・ウォー』

映画。アマプラ。アマプラでむっちゃ推してるオリジナル映画。未来ではエイリアンと人間が戦争をしていて、人間が劣勢。過去の人間の協力を得るためにタイムトンネルから未来人が現れる。元軍人の理科教師に徴兵命令がくる。男は妻と娘を残して未来世界へ行くが、そこで出会ったのは獰猛なエイリアンと、エイリアンを殺す薬を研究開発しているある女性であった。めっちゃ推してるけど、そこまで見る必要なかったかも。クリーチャー系エイリアンとドンパチするのを見たい人はそれなりに楽しめる。が、個人的には、クリーチャー全部CGなんでドンパチも薄いというか軽いというか。タイムトラベルというSF的要素は面白く見れた。

 

トゥモロー・ウォー

トゥモロー・ウォー

  • クリス・プラット
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『ザ・ハント』

アマプラ無料。有料レンタルしようかとおもっていたら無料になった。金持ちエリート(エスタブリッシュメント)の暇潰しの道楽とネットで噂されるマナーゲート。貧乏白人を領地(マナー)にあつめて、武器を与えた上で、主催者たちがハントする。ネットの噂を本当にした映画なのだが、どっちが噂でどっちが本当なのかと問いかけるしかけ。むっちゃ強いアフガン帰還兵の女性が無双に入る。deplorable「惨めな人たち」がキーワードなのだが、これは大統領選でトランプ支持者に対してヒラリーが言い放った言葉(失言)。ウィキ情報だとトランプはこの映画をたいそう気に食わず、という政治的文脈のほうが話題になってしまったかも。それなりに面白かった。冒頭は、意外な肩透かしの連発だし。

 

ザ・ハント (字幕版)

ザ・ハント (字幕版)

  • アイク・バリンホルツ
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『JM』

ゲオレンタル100円。アマプラにはない。クッソ名作。1995年の映画。キアヌ・リーヴス北野武が出ていて、サイバーパンクの生みの親、ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニィ」が原作。

頭に埋め込まれたチップにデータを保存して、目的地に運ぶ運び屋(クーリエ)のジョニィ。ある時、ヤバいブツを頭にいれる。(160Gメモリを増強しても足りない320G、というヤバさなのだが、時代を感じる)NASという神経系の病気の治療法データだ。情報漏洩を止めたい製薬会社とその手先のヤクザや、荒廃したダウンタウンに住まうロー・テク軍団やら、ジョニィの頭の争奪戦が始まる。

見どころばかり。見どころしかない! 『マトリックス』の前日譚ともいえる。VRヘッドセットにグローブつけての操作はかっこいいし、最後にはアバターとなってシステムと戦うっていうのも、サイバースペース観の進化が1作品中で見られる。十字架に並べられたテレビや、サイボーグ・イルカ、似非イエスキリスト、橋の上に住む連中、などなど。何度みても面白いなあ…としみじみしてしまった。『JM』から『マトリックス』を続けてみると、サイバースペースVR系SFの流れが分かるし、作品をブリッジしているのがキアヌ・リーヴスというのもまた面白い。

 

 

『アトラクション 制圧』

アマプラ。無料。ロシアのSF大作。おもったほど悪くなかった。トレイラーで何度も見れる巨大な球体型宇宙船がロシアの街に墜落するシーンは圧巻。問題は、そこからエイリアンがなかなか出てこないこと。出てきたエイリアンはスーツ姿で、このスーツの中身は、人間型(というかロシア語を話す役者がやっている)というのが一番のミソで、ここを乗り切れるかどうかが本作を楽しめるかどうかの分水嶺。クリーチャーとミリタリーアクションをやることを期待してい見ていたのだが、クリーチャーはでないし、ドンパチもあるにはあるが期待していたものではない。でもまあ、やっぱりそれなりに楽しめたのは、意外な方向性だったからか。あと単にロシア市街地ロケっていうだけで、物珍しさはある。古い巨大な集合住宅が林立しているのは、なんだ、ソビエトの名残なのか? エイリアンvs人間というより人間vs人間で、ロシアでの排外主義をSF的に表象したものでもある。ラップ?のライブや、警官と民衆の衝突も、皆が非常に手慣れているというか、ある意味で「ロシアの日常風景」なのかもしれないと思いながら見ていた。 

アトラクション-制圧-(字幕版)

アトラクション-制圧-(字幕版)

  • イリーナ・スタルシェンバウム
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『エリジウム』

アマプラ。無料。ニール・ブロムカンプ監督の2作目の映画。『第9地区』『エリジウム』『チャッピー』という並び。1, 3作は南アフリカ共和国が舞台だったが、本作はスラム化したロサンゼルスと富裕層が住む円環型人工衛星エリジウムが舞台。貧困、スラム、格差、ギャングといった社会階層は作品世界の前提にあるが、それをどうこうというよりも(いや、ある種のテクノロジカルな革命を起こすのは確かなんだけれど)、やっぱり人間そのもののアップデートや、人間と機械の混淆に興味がある監督なのではないか、と思う。ほか2作でパワードスーツは出てきたが、今回は強化外骨格が出てくるし、『チャッピー』の警察ロボットは、ドロイドという名前でエリジウムには通常配備されている。

致死量の放射線(照射線と言われていたが)を浴びたマックスは、余命5日と宣告され、エリジウムの医療ポットを使わないと、命が助からない。エリジウムへの密航をしているスパイダーの依頼でエリジウム市民を誘拐するが、その過程で、エリジウムを再起動させる強力なプログラムを自分の頭部メモリに保存することに(これは完全に『JM』だ)。

久しぶりに見て思ったのは、敵クルーガーが、マット・デイモン以上にかっこよくないか、ということだった。特に、最後の強化外骨格つけての肉弾戦は、ニンジャっぽくてすごい強い。カタナとシュリケンと銃を無効化するシールド持ってて強さの「ニンジャ補正」かかってないか。ググったら『第9地区』のヴィカスなのね…全然気づかなかった。(私は役者の顔と名前を覚えるのが極めて苦手だ)

 

 

『第9地区』

アマプラ。無料。いつもググってからではないと書けない監督、ニール・ブロムカンプ。南アフリカヨハネスブルク上空に突如出現した巨大な宇宙船。向こうから何もないので、こちらから尋ねてみると、そこには体調不良の宇宙人(似ているので、エビと呼ばれる)が大量に押し込められていた。まるで難民船のようで、急遽、地上に降ろされ食糧を与えられるが、かといって人間社会に溶け込めるわけでもなく、スラム街に押しやられる。それから20年。地元人間と第9地区に追いやられたエイリアンとの間の緊張は高まり、傭兵をやとったMNU(超国家機関)が、強制移住の手続きを始める。MNUの担当文官が、エイリアンの住居を捜索していると、謎の液体を浴び、体が徐々にエイリアンになっていく。人間でもエイリアンでもない彼は、第9地区に身を潜め、なんとか元の姿に戻れないものかと画策する。

エイリアンが良い。明らかに人類よりオーバーテクノロジーなのだが、宇宙船まるごと「棄民」の様相で、人類との「理想のコンタクト」がすべて拒絶される物語。積極的にコミュニケーションをとっているのは、スラムを取り仕切る人間のギャング(ナイジェリア人)たち。大好物の猫缶を売りさばく。MNUも秘密裏にエイリアンの武器を収集するのだが、エイリアンの遺伝子をもたないと操作することができない。オーバーテクノロジーだがスラムでゴミ拾いをしている、というのは皮肉といえば皮肉なのだろうが(エイリアンは人間の人種のメタファーだ)、十分にあり得る想定なのが面白い。私たち人間からしてみたら宇宙に飛び立っていく宇宙飛行士は究極のエリートだが、宇宙開発が十分に進んだ文明では宇宙移民が「棄民政策」に重なるなんてこともあり得る。強力なパワードスーツは、同じ監督の『チャッピー』にも出ていて、パワードスーツ好きなのが分かる。

 

第9地区 (字幕版)

第9地区 (字幕版)

  • シャルト・コプリー
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