ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『エリジウム』

アマプラ。無料。ニール・ブロムカンプ監督の2作目の映画。『第9地区』『エリジウム』『チャッピー』という並び。1, 3作は南アフリカ共和国が舞台だったが、本作はスラム化したロサンゼルスと富裕層が住む円環型人工衛星エリジウムが舞台。貧困、スラム、格差、ギャングといった社会階層は作品世界の前提にあるが、それをどうこうというよりも(いや、ある種のテクノロジカルな革命を起こすのは確かなんだけれど)、やっぱり人間そのもののアップデートや、人間と機械の混淆に興味がある監督なのではないか、と思う。ほか2作でパワードスーツは出てきたが、今回は強化外骨格が出てくるし、『チャッピー』の警察ロボットは、ドロイドという名前でエリジウムには通常配備されている。

致死量の放射線(照射線と言われていたが)を浴びたマックスは、余命5日と宣告され、エリジウムの医療ポットを使わないと、命が助からない。エリジウムへの密航をしているスパイダーの依頼でエリジウム市民を誘拐するが、その過程で、エリジウムを再起動させる強力なプログラムを自分の頭部メモリに保存することに(これは完全に『JM』だ)。

久しぶりに見て思ったのは、敵クルーガーが、マット・デイモン以上にかっこよくないか、ということだった。特に、最後の強化外骨格つけての肉弾戦は、ニンジャっぽくてすごい強い。カタナとシュリケンと銃を無効化するシールド持ってて強さの「ニンジャ補正」かかってないか。ググったら『第9地区』のヴィカスなのね…全然気づかなかった。(私は役者の顔と名前を覚えるのが極めて苦手だ)