ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『エイリアン:コヴェナント』

 ゲオレンタル。『プロメテウス』の続編。『エイリアン』の前日譚。でもまだ何作か作らないと間はうまらない気がする。『プロメテウス』の最後、ショウ博士とアンドロイドのデヴィッドは、エンジニアの巨大宇宙船を操作して、彼らの星へと向かった。それから10年後。植民船コヴェナント号は、目的のオリガエ6へ向かう途中、突発的なフレアに巻き込まれ、船体の一部が故障。コールドスリープ中の船長も失う。修理中に、人間の歌声と思しきデータを拾い、2~3週間でつく近さでかつ居住可能だとわかり、急遽、目的地をそこへ変更。到着したクルーは探索隊を出す。「約束の地」と思われた惑星は、実は死の星で、クルーはDNAレベルで何かに感染する。体調不良を訴えた2人のクルーの体内を食いやぶってエイリアンが出現。銃を撃って応戦するも、混乱してどうにもならないときに、一人の人間が照明弾を打ち上げ、クルーを安全な場所へ避難される。何を隠そうこの「人間」はプロメテウス号に乗っていたアンドロイドのデヴィッドであった。彼が言うには、エンジニアの船は生物兵器を積んでいて、この星に墜落、ショウ博士は死亡し、生物兵器はまき散らされた…。ところが、デヴィッドの様子はどこかおかしく、彼の隠れ家を調べていくとそこには…。

アンドロイドが全面にフィーチャーされている。『プロメテウス』よりもエイリアンは多く出現しているので、そういうのが好きな人は楽しめるかも。でも話の核は「エンジニアが人間を作った」「人間がアンドロイドを作った」「アンドロイドは何を作れるか?」という創造createの話。面白いのはデヴィッドの後継で同じ顔だが、デヴィッドほど「人間らしくない」アンドロイドのウォルターが出てきているところ。デヴィッドの初期モデルは人間過ぎて「危険」という判断がされたようなのだ。人間過ぎる、というのは創造への欲望を持つ、ということだろう。デヴィッドはウォルターに「お前は創造することを許されていない」(You are not allowed to create.)というのだが、この辺が人間に近すぎるがゆえに不気味に感じられるアンドロイドになっている。最後のほうにクリエイトされたエイリアンは、わりかし『エイリアン』のビジュアルに近い。のであと1作か2作ぐらいでシリーズものの円環が閉じる、と信じたい。そうでもしないとリドリー・スコット高齢すぎて不安。

エイリアン:コヴェナント (字幕版)

エイリアン:コヴェナント (字幕版)

  • 発売日: 2017/12/13
  • メディア: Prime Video