ゴミの生活(四代目)

最近はアマプラをdigってます

『プロメテウス』

GEOレンタル。劇場で3Dで見て以来。リドリー・スコット監督。『エイリアン』フランチャイズの前日譚。『エイリアン』でノストロモ号が探索した惑星にあった宇宙船の持ち主=エンジニアを訪ねる話。地球上で発見された洞窟壁画に描かれている「遠い星々を指差す巨大な人」。その星系は実在し、太陽と地球に近い惑星があることが判明。ウェイランド社は社長の命令で探査船プロメテウス号を送り込む。コールドスリープ中の宇宙船とクルーのメンテにデイヴィッドというアンドロイドも同乗。到着した先には、巨大な人工の建物が。喜び勇んで探検をするクルーたち。エンジニアの死体を見つけ、そのDNAが人間と完全に一致していることも明らかに。どうやらこの惑星にいたものはエンジニア(They engineered us)だと結論づける。社長からの密命を帯びたデイヴィッドは、建物の中で発見した筒状のものから巨大なアンプルを引っ張り出し、中の「何か」をクルーに飲ませる。やがてそのクルーは体調を崩す。また、建物の中に取り残された2人のクルーはクルーで、筒状のものが鎮座している部屋で謎の生物(紐状)の攻撃を受ける。…とだらだら書いてきて思うのだが、とにかくエイリアンが出てこない。そりゃあそうか、『エイリアン』の前日譚なのだから。ようやく出てきても、けっこうというかかなりデザインが違うので、まだまだ「進化」する感じである。だから『エイリアン』シリーズのアクションやヴィジュアル的ホラーを期待してもしょうがない。本作は、「エンジニアとは誰か?」「なぜ人間を作ったのか?」「作った人間を破壊しようとするのはなぜか?」「エイリアン(『エイリアン』で出てくる、卵、フェイスハガー、チェストバスターのあれ)はエンジニアが作ったようだが、なんのために? 生物兵器?」という問いが立て続けに投げかけられる。投げかけられるけれど答えはでるわけではない。というかリドリー・スコット、いま83歳なので、完結しないかもなこの話。続編が『コヴェナント』なのだが、これもまだ続く系の話だし。エイリアンの一番のホラーは、完結しないことかも? 前日譚は基本的には、エンジニアの話。人間がアンドロイドを作ったように、エンジニアは人間を作った。だから必然的に、アンドロイドがフィーチャーされる。『エイリアン』でおなじみの「悪いアンドロイド」が出てくる。『エイリアン』のアッシュは密命型の「悪いアンドロイド」だが、デイヴィッドは何を考えているかわからない怖さがある。考えているのだが、その考え方が人間には理解しにくい怖さ。この怖さは『コヴェナント』で頂点になる。 

プロメテウス (字幕版)

プロメテウス (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video